賭覇

《賭覇》鄭裕玲(ドゥドゥ・チェン)、梅艶芳(アニタ・ムイ)、呉孟達(ン・マンタ)、呉君如(サンドラ・ン)、成奎安(シン・フィオン)、元華(ユンワー)、盧冠廷(ローウェル・ロー)、秦沛(チョン・プイ) 
劉鎮偉(ジェフ・ラウ)・元奎(ユンケイ/コーリー・ユエン):監督 1991年 彩色 粤語 嘉禾


周星馳チャウ・シンチー)の《賭聖》から派生した作品。星仔(周星馳)が香港で賭け事に明け暮れているのを不満に思った大陸の謀機関は、星仔を連れ戻すべく姉の梅頭(梅艶芳)を香港へ送りこんだ。ところが、星仔は行くへが分からない。そのころ、自称星仔のマネージャー三叔(呉孟達)は、魚屋でいかさま賭博をしていた賭覇と呼ばれる女性(鄭裕玲)を弟の医療費をエサにして担ぎ出して賭王世界大会へ参加することになった。。。


香港映画が多いに元気だったころの映画。この鄭裕玲はノリノリで演じていて、コメディエンヌぶりが素晴らしい。鄭裕玲は最初、超能力を持った「賭覇」として姉御な雰囲気で登場するが、その実はただのいかさま師。魚屋なので、賭けるにもお金でではなくなんと商売道具の魚をかけてしまう場面がおかしい。そのいかさま超能力の「賭覇」と大陸から出てきた本物の超能力を持った梅艶芳の食事中のかけあい場面をはじめ、全体にコテコテな香港映画スタイルが小気味よく懐かしい。劉鎮偉の演出も快調。それにしても鄭裕玲の今の顔はお直しが激しいのがよく分かる。
昨年末からの鄭裕玲と繆騫人(コラ・ミャオ)のコメディ映画特集上映、プランナーは林奕華。上映作品は《賭覇》《神奇両女侠》《我愛太空人》《継続跳舞》の4本。
2012.1.7@香港電影資料館「神奇両女星:鄭裕玲與繆騫人」


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