英倫琵琶(バナナ・コップ)

《英倫琵琶》
林子祥(ジョージ・ラム)、泰迪羅賓(テディ・ロビン)、鍾楚紅(チェリー・チェン) 
梁普智(レオン・ポーチ):監督


ロンドンのチャイナタウンの賭場で2人の人間が殺された。捜査を担当するエドワード(林子祥)は、2人の甥で香港に戻っている超短波(泰迪羅賓)が多くの人から恨みを買っており、今回の殺人は彼の身代わりではと判断して超短波を香港からロンドンへ連れ戻し、捜査に協力させようと考える。刑務所に入っている超短波は、ロンドンへ戻るのを多いにいやがるのだが、少しばかり卑怯な手を使って、ロンドン行きを承諾させる。
ロンドンへ戻ったエドワードと超短波。隙を見てエドワードから逃げだした超短波は、命を狙われ逃げる途中で目の不自由なアメイ(鍾楚紅)の部屋へ逃げ込んだ。けなげなアメイを一目見て気に入った超短波は自分は刑事だと嘘をついた。目の不自由はアメイは気になるものを写真に撮って、目の見える人に解説してもらうのを趣味にしていた・・・。


香港映画らしい物語展開でぐいぐい話が進んでいき、今見ても面白い。
華僑の林子祥は香港の警察で関羽像に供えてあるリンゴを手にとって食べてしまうのだが、そこにやってきたイギリス人の香港警察の偉いさんは、信心深く関羽像を拝んでいたりするあたりも面白い。泰迪羅賓はチンピラといった風情だが、心根は優しい人という設定。目の不自由な鍾楚紅に恋する泰迪羅賓はチャーミング。さらになぜか林子祥には西洋人女性とのラブシーンもあるのだが、これは観客へのサービスなのかよく分からない(笑)。
ロンドンでロケしており、かなり資金があったのだろうか。そして林子祥と泰迪羅賓がロンドンでよく走る。
2012.2.25@The Grand Cinema(點指打擂台・泰迪羅賓三十年電影作品展)


■□12年に見た映画一覧□■