荷香

邊瀟瀟、李心敏 戚健:監督


福建省武夷山のお茶農家を舞台に、若くして寡婦となった「荷香」の心を描く。武夷山はお茶の産地として有名だが、近くの山では石を切り出している。お茶農家の黄家の息子は、この石切場で働いているが、ある日、事故で亡くなってしまう。後には、父と若く美しい妻と生まれたばかりの赤ん坊が残された。妻の元には石切場の工場長が、夫の慰労金を払うとやってくる。しかし工場長は、美しい寡婦に、工場で働かないかと持ちかける。いかにもスケベそうな顔してやってるので、見ただけで、何を考えてるかわかる(爆)。息子を、夫を亡くして、お互い悲しいはずの義父と彼女も、お金が絡めば、意地の張り合い。夫と夫の友人との間には、妻も知らない貸借証書が。どちらが貸しているのか分からない。夫の友人の運転手は、何かと荷香を気にかけてくれているが・・。


武夷山のお茶農家は、何もないけど、貧しいとは見えず、ゆったり時間が流れている。せっかくのお茶農家、葉っぱ摘んでるけど、それほど詳しい描写があるわけでもなく、寡婦の苦悩というには、あっさりしすぎだった。それにしても若妻、綺麗すぎるでしょ(笑)。髪も乱れず、疲労感もなく、都会的な顔してますよ。義父もね、そんなにくたびれてないし。そういうところが多少興ざめか。田舎の嫁っていえば、鞏俐(コン・リー)が若ければ似合いそうな役だけど。
原作があるようなので、原作の方が想像力をかき立てられるのかもしれない。@香港科学館


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