愛。作戦

陳奕迅(イーソン・チャン)、周麗淇(ニキ・チョウ)、王志文(ワン・チーウェン)、秦海璐(チン・ハイルー)、黄浩然(レイモンド・ウォン)、呉嘉龍(カール・ン) 鄭保瑞(チェン・ポウソイ):監督


海外旅行に行こうとしているカップル(陳奕迅、周麗淇)。出発の朝、駐車場に行くと車が無くなっていた。車などほっておいて、とくかく行こうという彼女、車が無くなったのだ、当然警察に行くといいはる彼氏。言い争うウチに普段の鬱憤を吐き出す事に。売り言葉に買い言葉。「分かれましょう」と彼女は部屋へとって帰る。タクシーを拾い警察へ向かう彼氏。しかし思い直しウチへもどろうとする彼氏は、途中で盗まれた車を発見した。タクシーを下り、車へ近づく彼氏。車の中には血を流したけが人が・・。そして車を盗んでいったのは・・。


全体暗く、救いがない。ちょっと不作な日本映画みたい。色はいいんだけど。この映画、主題は「愛」なんだけど、こういう形で「愛」っていわれてもね。こうじゃなきゃ「愛」は語れないのか?? 暗いのはそれでもいいけど、後味が好くない。見終わって、とっても陰鬱な気分になる。
黄浩然、ますます主役は張れない状態に成長している(笑)。呉嘉龍(呉耀漢の息子)、広東語部分は吹き替え(英語がネイティブ)。周麗淇、このところTVBのドラマにも出ているが、泣き顔が綺麗じゃない。陳奕迅と周麗淇に王志文と秦海璐って、なんか全然会わない組み合わせなんだけどね・・。
それで、昨日の《大事件》といい、これといい、やっぱり凶悪犯は大陸からやってくる(笑)。それは現状をよく表していると言えるのでしょう。そして大陸からの凶悪犯には、同じく未来はないのです。
監督の鄭保瑞は、《熱血青年》《恐怖熱線之大頭怪嬰》、方さんの《古宅心慌慌》なんかを撮ってる。以前は葉偉信(ウイルソン・イップ)の副導演をしていて、FilmeXで葉偉信と舞台挨拶に来たこともある。
これ、政府が担保になって銀行から資金を出して貰うというプランで、資金援助してもらった映画らしい。このプランでは、たしか2作品がその対象になったと記憶している。1つはカンフー系で、発表の時には、もう1つは内容が明かされなかった。それがどうもこれらしい。


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