太極旗飄揚

チャン・ドンゴンウォン・ビン カン・ジェギュ:監督 


朝鮮戦争に翻弄されるある兄弟の物語。
朝鮮戦争は1950年6月25日に勃発、1953年7月休戦。韓国にとって、戦争はあくまでも休戦なのです。終わってはいない。それが、この映画(状況)に、今も語り継がれる物語としてリアリティを持たせている理由でしょう。そして、沢山の観客を集める事になった理由の1つでもあるのではないでしょうか? 
日本映画ですでに戦争ものを撮れないのは、物語がリアリティを持たないからなのではないでしょうか。もう遙か昔、戦争や戦後という言葉は、おじいさんの時代の物語になってしまっているのです。
チャン・ドンゴン(兄)がウォン・ビン(弟)の為に自らを犠牲にしてゆく。弟は、兄をしたい、兄に感謝し、そして反目し、再び兄への愛を取り戻し理解する。その過程を感情細かく描いている。チャン・ドンゴンは、香港映画祭で見た《海岸線》の狂気にとりつかれる兵士に近い、好戦的な役。ウォン・ビンは実はまともに映画で彼を見るのは初めてなのですが、これがなかなか好かった。見ながら《英雄本色》を思い出してました。兄・狄龍とアニキ分・周潤發、そして弟・張國榮。@UA黄埔


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