新人女優探し

次がない映画界、全くの新人を探して

6人の映画賞受賞俳優、曾志偉(エリック・ツァン)、梁家輝(レオン・カーファイ)、任達華(サイモン・ヤム)、秦漢(チン・ハン)、劉燁(リュウ・イエ)、黄秋生(アンソニー・ウォン)らは、来年3月映画《阿嫂》*1を撮る予定で、16歳の新人女優を起用する。プロデューサーの鄭丹瑞(チェン・ダンソイ)は、今の映画界は次がいない状態だから、映画賞受賞俳優みんなが力を出し合って、続く人材を創ろうというわけで、いま全力をあげて、この幸運な主演女優を捜しているところだという。
星皓電影公司は来年3月に、映画《阿嫂》の撮影を始め、夏の公開を予定している。この映画は鄭丹瑞のプロデュース、黄精甫(ウォン・チェンポウ)*2監督で、6人の映画賞受賞俳優達が16歳の新人女優をサポートする。いま鄭丹瑞は、曾志偉、梁家輝、黄秋生、呉鎮宇(ン・ジャンユー)、任達華、胡軍(フー・ジュン)、劉燁、秦漢らに連絡を取り、時間があるかどうか聞いているところで、最後に6人に参加して貰うという。
・予算2000万
ヒロインは現在まだ決まっておらず、清純な少女を探しているところで、鄭丹瑞は、新人女優のデビューは注目されるだろうという。昨日、鄭丹瑞は電話でのインタビューで、現在忙しく俳優たちに連絡を取っているところで、「まだ話しあいの段階だ。俳優達はみな忙しく、ある人は香港にいない。彼らのスケジュールを聞いているところだ。クリスマスには上海に行って、梁家輝と話をする予定」。
「今回、僕は6人の映画賞受賞俳優に出て貰い1人の新人を売り出そうと思っている。連絡中あるいはこれから連絡を取ろうとしているのは、曾志偉、呉鎮宇、黄秋生、秦漢、劉燁、任達華、胡軍など。すでに承諾してくれた人もいるが、まだ契約はしていない」。さらに鄭丹瑞は、いまの香港映画界は淀んだ池、新人をすぐに人気ものにするには、映画賞受賞俳優がたくさんで後押しするのが最も早い方法だという。「全くの新人を主役にしたいと思っている。いま全力をあげている。いい人材がみつかるといい。1 人の新人を起用し、彼女に全てを掛ける。しかし全員を新人にするわけではない。ベテランの俳優達を彼女に絡ませる。彼女にとってもそれはいいことだ。次を担う人材を作り出せればいい。ただし当然、ベテラン俳優達も映画賞受賞俳優級の人々で、演技の分かっている人だ。
映画《阿嫂》は、1500万から2000万の予算で、「6人の俳優達だけでも、かなりな額になる。映画会社が1人の新人のためにこれを承諾するのは、なかなかないことだ。アイディアでは、この役は広東語を話す16 か17歳位の女性。従って香港で探したいと思っている。香港だって人材は隠れているはずだ」。
黒社会に嫁ぐ
《阿嫂》のストーリーは、ある16歳の女の子が黒社会の親分に嫁ぎ、「阿嫂」と呼ばれる。映画賞受賞俳優たちは、みな親分の手下を演じる。男ばかりの世界で、本来なら女性主人公は重要視されていないのだが、最後には彼女に感動し、みながひれ伏してしまう。鄭丹瑞は「この少女は最初は復讐しようと考えているのだが、最後にはこの無情の世界を新しい世界に変身させてしまう。香港映画界もこの映画のようになるといいと願っている」と話した。by 2004.12.21「蘋果日報

うぉ。なかなかよろしいんじゃないですか。新人をっていうのがいい。手垢のついてないホントに新人を捜して下さいね。話を読むと喜劇っぽいですが、喜劇とは書いてないので、違うのかしらん。黄精甫ってのがね、ちょっと気になるが、まあいいか。脚本は誰なのか?

*1:「あねさん」の意

*2:《江湖》の監督