有線電視映画製作に乗り出す

有線電視3億を投じて映画を製作

香港の映画産業が落ち込んでいるこの時期、有線電視の映画番組部門の長・徐小明は、有線電視は映画製作会社を設立し、2年のうちに20数本の異なる規模の映画を製作すると発表した。出資額は3億香港ドルを超える。また同時に安樂影片公司(EDOKO)と組み、大陸と海外へ配給するという。出演者については、俳優たち自身と有線の契約上の問題があり、難しい面もある。出演者については余小明は、俳優たちの契約次第だという。また彼は、李安(アン・リー)、袁和平(ユエン・ウーピン)、杜琪峰(ジョニー・トー)などの監督や、俳優では劉徳華アンディ・ラウ)、梁朝偉トニー・レオン)、周潤發(チョウ・ユンファ)、古天樂(ルイス・クー)らと組みたいと希望を話した。
・リスクのあるところにチャンスあり
小明は、今年5月から6月に中規模の映画をまず撮り、9月には国際級の大規模な作品を撮るという。香港映画は不景気で、このような大きな投資にはリスクが伴うものだが、徐小明は言う「危リスクがあるからチャンスがある。映画には新しいパワーと資金の投入が必要だ。チャンスがあれば、まだまだ延びる」。また安樂影片有限公司の社長・江志強(ビル・コン)はこの会社について大いに自信がある。彼は「株投資にはリスクがあるものだ。今回、有線は長期計画で、私は彼らを信頼しているし、いいと考えている」と話した。by 2005.2.4「東方日報」

香港相手というより、明らかに大陸狙いの要素が強いと思われる。江志強のところが持つ人脈やら配給やらを利用しようというわけだ。それで、李安や袁和平、劉徳華、周潤發なんて名前がすらすらと出てくるんだろう。まあ希望だからね(笑)。江志強については、ココを参照。
今後、いやでも大陸を視野に入れなくてはならないから、香港映画の製作会社や配給に大きな改編が必要なんだろうと思うし、変わっていかなくてはいけないのだろう。
大陸側は香港スターが必要で、香港は大陸の配給が必要。いま全ての香港映画はその要求をどう具体化するか模索している。そのひとつが《天下無賊》だったりするわけだ。しかし大陸じゃヒットしても、香港じゃさっぱり。この差をどう埋める。