抹茶之恋味

嚴浩監督と息子周迅(ジョウ・シュン)、陳坤(チェン・クン)、嚴羚 
嚴浩(イム・ホー):監督


嚴浩といえば、《以水流年》《我愛厨房(キッチン)》がぱっと浮かぶ。どちらかというと、静かな映画だ。ところが、かなりのブランクを経て撮ったこの作品は、以前とまったく違って、動的で楽しい映画だった。これはかなりの驚き。人間の内面を描き出すという点は以前と変わっていないが、その表現はまったく違う。美術に張叔平(ウイリアム・チョン)、撮影に 潘恒生(プン・ハンサン)でお洒落。
《恋愛中寶貝》につづいて周迅、陳坤コンビだが、《恋愛・・・》とは違ってユーモアがあって楽しい恋愛映画だった。周迅、陳坤コンビに絡む嚴羚は、監督の息子。本来は作曲をし歌手でもある。本作の全てのスコアを書いている。上映後のティーチインでアカペラで声をきかせてくれたが、これがいい声。7月にはCDデビューするという。こんな立派な息子がいたことにもびっくり。なお大陸題は主人公の営む茶館の名である《鴛鴦蝴蝶》。
2005.04.04@HKIFF


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