観塘apm

apmいま世間は《大長今チャングム)》のイ・ヨンエ来港で盛り上がっているらしい。
先だって観塘(くんとん)に出来た新しいショッピングセンター「apm」をちょっと覗いた。
観塘っていうのは、普通の観光客はあまりいかない場所。MTRから海側は、倉庫だの会社だののビルばかり。それもかなり殺伐とした感あり。山側は住宅。特に見るに値するものはない。香港映画ファンにしてみれば、杜琪峰(ジョニー・トー)の事務所があったり、《PTU》のロケ地(id:hkcl:20050424#p1)だったりして、行ってみたいなどと考える輩もいるようだが、はっきりいって何もない場所だ。そして海側は夜は人口が少ないので危険な気がする。
そんな観塘の駅から直結したところに出来たのが「apm」。「世紀之城」(「ミレニアム・シティ」という恥ずかしい英語名なのだが)というマンション群の中にある。「a place for more 」で「apm」などと言っているが、朝から夜まで、いずれは24時間営業を目指しているというから、ハッキリ言ってこの名前「ampm」のパクりと言われてもしょうがない。
いまのところ、まだテナントが埋まっていないところもあって、工事中も多い。地下にはジャスコのスーパーや日本風のカフェが入り、上の方は、香港のショッピングビルにありがちの吹き抜けで、比較的若いブランドやら無印(現在工事中)、化粧品などで、特に特徴的なことはない。
食事系では、和民と笑笑の両方が入るというので、ちょっとした居酒屋戦争。寿司屋、味千ラーメン、さらにシティスーパーのデリも入るらしく、日本関係店鋪率がかなり高い模様。映画館は百老匯。
食べ物に日本関係率が高いのは旺角の朗豪坊も同じ(朗豪坊は日式つまり、もどきも多い)。ドラマで《大長今》がヒットしたって、寿司や日本食や日本風の人気は不動。どんどん増える日本食屋。もちろん2万5千人ぐらいはいるらしい在港日本人だけを対象にしているわけではなく、地元香港人を当てにしている。居酒屋という言葉もすっかり定着してしまっている。香港に住む日本人も多少お金はかかるが、日本と同じような食生活をしようと思えば出来てしまう。いま香港はこんなに日本食だらけ。