林嘉欣と舒淇でホラー映画

林嘉欣(カレーナ・ラム)と舒淇(シュウ・ケイ/スー・チー)はそろってホラー映画《怪物》に出演、林嘉欣は初めて醜い怪物に扮し、香港映画の醜女の限界に挑戦する。それぞれのメイクには3万米ドルをかけ、舒淇はセクシーな母親だが髪を振り乱して子供を捜す役で、林嘉欣と怪しさをきそう。
星皓(フィルモコ)電影は2500万香港ドルで、大型ホラー映画《怪物》の撮影を始める。ホラー映画で知られる鄭保瑞(チェン・ポウソイ)が監督、女優にはすでに舒淇と林嘉欣が決まっており、林嘉欣は香港映画史上もっとも醜い女性に挑戦し、《少林足球(少林サッカー)》のあばた趙薇(ビッキー・チャオ)、《食神》の出っ歯莫文蔚(カレン・モク)、《猪扒大聯盟》のはげ頭李嘉欣(ミッシェル・リー)と醜さを競う。林嘉欣はギラギラと光る目、あばたの顔、崩れた歯でとてつもない醜女に化けるため、映画会社は特別ハリウッドから特殊メイクアーティストを呼んだ。それぞれのメイクには3万ドル以上が費やされる。
何故、かわいらしい林嘉欣に怪物を演じさせるのかと問うと、監督の鄭保瑞は「この映画の怪物は、容姿が恐ろしいという単純なものではなく、血も肉もある役で、多くの感情表現が必要だ。したがって演技の上手い俳優を捜した。林嘉欣はもっともよい人選だと思う。観客は特殊メイクで林嘉欣だと気がつかない。彼女の目と演技を見て始めてそれが林嘉欣だと分かるだろう。(ならば、彼女に醜女を演じさせるために、彼女をくどくのは大変だったのでは?)いいえ。林嘉欣はいろいろな役を試してみたいと思っているので、僕の演説は必要なかった。お互いに撮影すれば、すぐに意気投合できる」。
舒淇は母を演じる
初めて母親を演じる舒淇にも、劇中演技を発揮する部分がたくさんある。常に髪が抜けて髪を振り乱し、居なくなった子供を捜している。鄭保瑞は「この役を書いたら、すぐに舒淇を思い浮かべた。この役は弱々しいが、一種の力強さが必要で、舒淇にぴったりだ。舒淇と話をすると、林嘉欣同様、この母親役には何も抵抗なく、違った役をやってみたいと話した」と言う。by 2005.7.12「東方日報」

文章を読むとお岩さんを思い浮かべる。香港のホラーは怖くない神話(笑)を覆す怖いホラーができるだろうか? 鄭保瑞はすっかりホラー監督として認識されているようだ。ホラー映画には一定数の観客がいて、海外への売りも読めると聞いた。日本でも公開されず、いきなりビデオ化されるホラーものはかなりあるはず。