鬼馬飛人

《鬼馬飛人》鍾鎭濤(ケニー・ビー)、鍾楚紅(チェリー・チェン)、李麗珍(ロレッタ・リー)、夏文汐(パット・ハー)、鄭則士(ケント・チェン)、陳百祥(ナット・チャン)、陳友(アンソニー・チェン)、王晶バリー・ウォン/ウォン・ジン) 
王晶:監督 1985年 邵氏 DVD


中学の体育教師の石(鍾鎭濤)が、留年高校生・劉班(王晶)が作った「超人になれる薬」を飲んでしまったことから起きるコメディ。
85年というと、前年には黄百鳴(レイモンド・ウォン)の《開心鬼(ハッピー・キョンシー女子高生てんこもり)》、85年に《開心鬼 放暑暇(ハッピー・キョンシー2女子高生したいほうだい)》(それにしてもすごい邦題だった)や《開心楽園》が作られたころ。高校を舞台にしていることや、李麗珍を出演させているのを見ると、やっぱり黄百鳴を意識して作ったのだろう。


鍾楚紅は教師の傍ら小説を書いていて、編集者から題材がつまらない、「超人」でも主人公にして書いたらどうだといわれる。鍾鎭濤の階下に住む鍾楚紅は、鍾鎭濤が「超人」かどうか知りたくて編集者と天井に穴を開けて、上の様子を探ろうする場面はかなりバカ。編集者を演じるのは曹査理(チャーリー・チョウ)。さらにバーに連れ出し、酔っ払い(曹査理)にからかわれたふりをして、鍾鎭濤が「超人」か探ろうとしたりもするが、つねに曹査理が痛い目を見るという決まりきったオチに安心する(笑)。「超人」鍾鎭濤は胸に「B」の文字。
「超人になれる薬」を飲んで、いきないり強くなるサッカー部員やバスケ部員。サッカー場面は《少林足球(少林サッカー)》ばりのシュートやヘディングが登場。
教師たちに鍾鎭濤、鍾楚紅、夏文汐、鄭則士とかなり豪華キャスト。王晶が自らもかなり出ずっぱり。最後の方には、いまや香港電影金像奨協会の偉いさん文雋(マンフレッド・ウォン)もちょい役(生徒役)で出演していた。


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