《雪山飛狐》北京でクランクイン

1話85万元で売り出される新版《雪山飛狐》は、テレビドラマ版権の新記録を作った。さらに撮影前に版権を売るという方式をつくり出した。16日午後、この注目の金庸ドラマは北京の室内スケートリンクでクランクインした。(略)
・5か月各地を転戦
20年前の香港版《雪山飛狐》のプロデューサーは王晶バリー・ウォン/ウォン・ジン)の父である。今日、3400万元の資金で父親に挑戦する監督・王晶には口にだせぬプレッシャーがあることだろう。彼は新版《雪山飛狐》は視聴者を虜にし、チャンネルを変えたくなくなる作品にしなければならないと言う。
3400万元は大金である、王晶はどこにこの資金を投入するのだろうか? 「テレビ画面の上だ」。「香港3D特撮の第一人者」と言われる劉偉強(アンドリュー・ラウ)が自ら雪崩場面の3D特撮を監修し、美しい効果をつくり出すために大量のCGが登場する。想像しうる虚構空間を作るために、資金を投入するのだ。
このドラマの撮影には5か月を要し、北京、河北、雲南、東北などの地方を転戦する。聶遠(ニエ・ユエン)、朱茵(アテナ・チュウ)ら出演者はほどなくすると、北京へ行き、正式にクランクイン。また1週間ほどしたら、雪の場面を撮影する予定だ。
・袁紫衣は朱茵
ドラマがうまくいくかどうかは、俳優たちがキーになる。昨日、《雪山飛狐》出演のすべての俳優の名が公表された。聶遠は胡斐、朱茵は袁紫衣、方中信(アレックス・フォン)は苗人凰、高虎は平阿四、譚耀文(タム・イウマン)は田帰農、鍾欣桐(ジリアン・チョン)は程霊素。
碧血剣》の聶遠は胡斐を演じるにあたって、胡斐を、悲しみは悲しみにうちひしがれ、怒りは噴火するがごとく、恨みは骨までという剣客にしたいと考えている。袁紫衣や程霊素、苗若蘭ら3人の女性に対しては、最愛の袁紫衣は神秘的な思い人、程霊素は妹とみており、苗若蘭はタイミングよく知り合った人と理解している。袁紫衣を演じる朱茵への評価は高い。「朱茵はとてもいきいきとした女性で静か、いろいろなものをうちに持っている」。
重要な出演者である胡一力と苗若蘭は昨日は欠席だった。誰が演じるのか興味深いが、王晶ははっきりと話さなかった。
・最後の5話には変更あり
雪山飛狐》は香港の監督・王晶が初めて大陸で撮る金庸ドラマ。内容は《雪山飛狐》と《飛狐外伝》を含んでいる。この2作品は、金庸作品のなかでも特殊だ。ドラマの製作者である慈文影視総裁・馬中駿は、クランクイン後、《雪山飛狐》の初めの何話かをインターネットで公開し、広く金庸ファンの意見を聞くという。このような挑戦はドラマ制作では初めてのことだ。
中駿は、《雪山飛狐》の主旨は原作に忠実に。王晶も断言する「脚本の初めの35話は原作に忠実だが、《雪山飛狐》と《飛狐外伝》の2つを合わせても、満足いく長さにならなかったため、最後の5話には多少の改訂が加えられたが、しかしストーリーはスムーズになった。改訂とは?新版《雪山飛狐》は原作には不足している胡斐と袁紫衣の関係、旧版の最後、胡斐と苗人鳳の対決で、致命傷になる一振りは振り降ろされたのかどうかについて、この脚本の中では、答えを出しているという。by 2006.1.17「都市快報」

前の報道→id:hkcl:20051121。とにかく出るらしい。