梁朝偉×金城武×?

雑誌「iD」の展示@HKIFF映画《無間道(インファナル・アフェア)》のスタッフ、監督の劉偉強(アンドリュー・ラウ)と麥兆輝(アラン・マック)、脚本の荘文強(フェリックス・チョン)は、来月再び手を組み、金城武梁朝偉トニー・レオン)が正義と悪の警察官に扮し火花を散す警察モノ映画《傷城》を撮影する。主演女優には、新人歌手の衛蘭(ジャニス)*1が決っていたが、劇中金城武と大胆なベッドシーンがあるという理由で、マネージャーの黎明(レオン・ライ)が彼女のイメージが悪くなるのを心配し、オファーを断ってしまった。もったいこときわまりない。
寰亞電影公司が来月撮影開始する注目の作品《傷城》は、影帝・梁朝偉とハンサム金城武にオファーしている。劇中梁朝偉は互いの利益のため犯罪集団とかかわりを持つ警察官を演じ、金城武は犯罪を排除しようとしている正義の警官役で、さらに警察の官僚的態度に不満を持ち警察をやめ、その後も社会の悪に立ち向かい、特に警察官の腐敗を憎み、梁朝偉と戦っていくというもの。
・主演女優決らず
《傷城》は男性主体の映画だが、劇中、金城武の妻を演じる主演女優は、金城とのベッドシーンがあるため、大胆な演技が要求される。劉偉強は当初、衛蘭にこの役をと決めていたが、マネージメント事務所の社長である黎明が、衛蘭のイメージが悪くなるのを心配したのと、劇中、女優の出番が多くなかったため、撮影に賛成しなかったばかりか、最後には事務所が《傷城》の契約を断ってきた。
梁朝偉金城武という大スターとの共演は、衛蘭のような新人にはまたとない機会、さらに誰もが羨むアジアの大人気スター金城武とのベッドシーンがある、黎明が歌手のイメージを壊さないために断ったのは、衛蘭にとっては、悲しむべきか喜ぶべきか? 記者は昨日寰亞電影公司の責任者・荘澄に衛蘭辞退の件について問うたところ、「この映画はまだ決って無いことがたくさんあるので、多くのことは話せない。主演女優はまだ決っていない。僕の知る限りでは、衛蘭は映画撮影をしたくない。女優については、たぶん新人にオファーすることになると思う」と話した。衛蘭が所属する東亜娯楽唱片部の王凱文は昨日電話で、「確かに劉偉強と接触しましたが、こまかな事は話していないし、おおすじだって話をしていない。なぜならジャニスも会社も今は準備が出来ていない。まず歌が先だと思っている。いろいろな事をすると気がちってしまうからだ」と答えた。しかし金城武梁朝偉との共演というまたとない機会は惜しくはないのだろうか。王凱文は、「キャストはもちろんいい、この機会を無駄にしたくはないが、とにかく映画を撮る準備が出来て無いのだ」と話した。
梁朝偉は悪役を
劉偉強は最初、梁朝偉には正義の警察官役を当てていた。しかし梁朝偉は脚本を見たあと、悪役の警察官の方を気に入り、金城武と役を入れ替えて欲しいと要求した。梁朝偉はかつて杜琪峰(ジョニー・トー)プロデュースの映画《暗花(ロンゲストナイト〜暗花)》でヤクザ組織とかかわりを持つマカオの警官を演じている。梁朝偉は悪役はやりがいがあると感じているようだ。また梁朝偉金城武はかつて王家衛(ウォン・カーワイ)監督の《重慶森林(恋する惑星)》で共演しているが、2人は同じ画面に登場することはなかった。したがって今回が正式には初めての共演と言える。麥兆輝は昨日電話で、《傷城》は来月正式にクランクインすると認めた、また新作は《無間道》とは大きく違うと話す。「2作品にはともに正義と悪の警官が登場するが、スタイルは違う。さらに《無間道》の成績が好かったからという理由ではなく、この映画を撮るにはプレッシャーを感じている」。by 2006.4.21「蘋果日報


*1:衛蘭(ジャニス)は、たしか香港生まれ。中国、韓国、フィリピンのミックス。妹の衛詩も歌手デビューしてる。ココを参照。