大廈情殺案

《大廈情殺案》謝賢、嘉玲、姜中平、莫虹 
陳文:監督 1959年 モノクロ


推理小説を得意とする小説家の麥兆基(謝賢)は、編集者に原稿を催促されて、「大廈情殺案」(マンション情事殺人事件)というタイトルだけをひねり出したが、中身はまったく考えて無い。編集長に「部屋にばかりいては、いいアイディアは浮かばない。出てきて茶でも飲もう」といわれ車で出かける。途中、女性の運転する車と接触するが、女性は何か焦っている様子で、詫びるでもなく急ぎ車を走らせる。兆基は彼女の後を追い掛け、あるビルに入り、彼女が何者かと争い、その後、男が撃たれるのを目撃する。


ミステリーをただ見せるのではく、小説家を主役にして、推理させるというアイディアの面白さがある。いま見ると演出に幼稚なところもあるが、いまでも同じストーリーで撮れそうな感じだ。
かなりフィルムの状態が悪く、夜の場面は真っ暗で細部が見えず。
2006.4.22@香港電影資料館「光藝的都市風華」


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