栢芝と中国星

昨日に「コネタ」で張栢芝とマネージメント会社でもある中国星との関係について触れたが、今日の「蘋果日報」には以下のような記事が載っている。涙なくしては読めない。

愛は盲目。かつて純情だった張栢芝セシリア・チョン)は最近、この言葉を自ら証明してみせた。02年、謝霆鋒(ニコラス・ツェ)と王菲フェイ・ウォン)の恋愛に介入した張栢芝は、最終的にはみじめに棄てられ、恋の傷で痩せ細り、愛情も仕事も同時に谷底へ落ち込んだ。当時、彼女が暗黒の日々から抜けだせたのは、すべてはマネージメント会社中国星の社長夫人・陳嵐によるものだった。
実はそれより前、張栢芝は朱永龍との契約でもめ、向夫人(陳嵐)が彼女のために表に出て丸く納め、後に彼女は中国星に入ることになった。つねに入り用なお金や給料などで、すでに1000万以上の金額が彼女にかかっているが、会社は支払いを拒否することはなく、向夫人の彼女への扱い方は恩と呼んで相応しいものだ。しかし張栢芝は、現在、謝霆鋒のため中国星に背き、さらに中国星を棄てようとしている。向夫人が、会社の資金を北京から来た「北京版栢芝」と言われている新人の閻清にかけようとしているのも、不思議なことではない。明らかに彼女を栢芝の代わりにするよう、後押ししなければならないのだ。
ちょうど北京の大学の法律学科の勉強を終えたばかりの閻清は、今年23歳。栢芝より3歳若い。青春まっさかり、外見と雰囲気は幾らか栢芝のデビュー当時に似ている。しかし内面についていえば、彼女の方がまさっているだろう。彼女は昨年はじめ、中国星に見い出され、契約後には、一貫して秘密兵器とみなされていた。しばらく後には杜琪峰監督《蝴蝶飛》への出演が準備されており、全力で彼女を育てるつもりだ。
記者は昨日、中国星へ電話をかけ確かめたところ、「閻清はいい素質を持っている。彼女は自分の考えを持っているし、内面もよい。会社ではこれから彼女を育てていきたいと思っている。しかしそれは誰かの代わりということでない。彼女と栢芝は別の人間。歳も違う。デビューの時もまったく違う。2人を並べて論じる必要はない。くらべるのは新人にとっていいことではない」と向夫人は話した。
また栢芝と中国星の関係は決裂しているのか、また彼女に1000万を超える金額を請求するのかと問うと、「近いうちに栢芝と話しをし、話し合ったあとに、マスコミにはっきりと話しができるかとどうか考えるつもりだ。中国星はいまでも彼女のマネージメント会社だ」と向夫人は答えた。
向夫人に栢芝と霆鋒の復縁には不満があるかと問うと「会社の立場に立っていえば、つき合いが仕事に影響するなら、会社は好まない。けれど友人という立場では、彼女たちの交際は彼女個人のこと。干渉しないし、心から彼女たちを祝福する。栢芝は本気だと分かっている。相手も本気であることを願っている」と話した。
さらに向夫人は続けて「かつて栢芝は彼に棄てられて、大きな心の傷を負った。本当に哀れだった。毎日涙を流し、カウンセリングを受け、長い間薬も飲んでいた。彼女はがりがりに痩せ細った。先輩として心が痛かった。彼女の仕事も落ち込み、彼女が再び自身を取り戻せるようにと、私は杜琪峰(ジョニー・トー)に再三頼んで彼女のために《大隻佬》を撮影した。さらに爾冬陞(イー・トンシン)は《忘不了(忘れえぬ思い)》を彼女で撮った。結局この2本が彼女の仕事を回復させ、彼女の心もだんだんに回復していった。私はすべては過去になって、栢芝はもういちどいいスタートをきれると思った。けれど、こんなことになるなんて思ってもみなかった。しかし気持ちの問題は私にはどうすることもできない。もし彼女が本当に好きなら、私ができるのは彼女を祝福することだけだ」と話した。(略)by 2006.8.2「蘋果日報

2つの話しがごっちゃになっているが、栢芝が《大隻佬》や《忘不了》を撮るにいたったいきさつは興味深い。この年、この2作で栢芝は金像奨にノミネート、《忘不了》で主演女優賞を受賞している。
中国星は小春も所属している会社。かなり働かせるとは思うが(笑)、こんなにタレントを思っている事務所を栢芝は捨てるのか?? 大事にしてもらっていることを、勝手にさせてくれていると思い違いしているのだろう。こういうのは無くなってはじめて分るものだ。後悔しなければいいが。