《門徒》座談会

爾冬陞(イー・トンシン)は2月1日、新作《門徒》の座談会に出席し、学生やマスコミ、映画評論家らと撮影についてと劇中の俳優たちに対する評価を語った。特に張静初(チャン・ジンチュウ)に対する評価が高く、彼女の演技は出色とほめた。
爾冬陞は、張静初を香港では非常に少ないタイプの女優だと評した。「彼女の演技はいい。張曼玉(マギー・チョン)がもし彼女と競演する機会があったら、張曼玉も一生懸命やらなければならないだろう。しかし張静初はプロの俳優ではない。というのは、プロというのは、金銭も力も節約して演技をするもの。彼女は役に取り憑かれるという方法で演技をする。演じる時間が長ければ、長い時間をかけて沈鬱な心情をつくり表現する。この方法はフィルムを浪費するし、仕事が終わったあと私も彼女から離れることができない。彼女の心が平常に戻ってから初めて彼女を家に帰す事ができる」と爾冬陞は話した。
また今回なぜ自ら警官役で出演したのか問うと、「最初は方中信(アレックス・フォン)か任華達(サイモン・ヤム)を考えていたが、彼らのスケジュールに空きがなかった。それにその時、すでに予算を数10万オーバーしていた。年齢もちょうどいいので、ギャラを払わず自分で演じることにした。しかし何の準備もしていなかったので大変だった。次はしない」と話した。
映画は薬物を題材にしているが、海外への配給に影響があるのではないかと問うと「この映画は薬物を美化してはいない。従って影響はない、それに反して暴力に関係のある部分はカットしたが、ストーリーには影響はない」と話した。(略)by 2007.2.3「明報」

「文匯報」によると、タイで編集していたようだ。《門徒》香港公開は2月13日から。