張曼玉の取り合い

イギリスで開催中の中国映画祭「電影在中国」は先日エジンバラで開幕した。今年の映画祭では80年の中国映画の歴史の中から選ばれた20数本が上映され、張藝謀(チャン・イーモウ)監督の近作《千里走単騎(単騎、千里を走る)》と《満城盡帶黄金甲》の2作品が特別に紹介される。さらに国際的スターの張曼玉(マギー・チョン)と監督・謝飛(シエ・フェイ)が講座に出席、これはイギリスの観客に中国映画と文化背景を理解してもらおうという企画。


張曼玉は《花様年華》と《英雄(HERO)》など多くの映画ですばらしい演技を見せ、世界のトップ俳優に列せられている。そこで映画祭では、關錦鵬(スタンリー・クワン)監督の《阮玲玉(ロアン・リンユイ)》を上映する予定だ。張曼玉は大陸の監督・陸川(ルー・チュアン)が撮る《南京!南京!》に出演すると言われている。四川の南充に2000万元をかけて南京城と外城を建設するはずだが、未だに始まっていない。順調に撮影できるのだろうか。昨日、陸川の助手閻さんに南充はまだ始まっていないのかと問うと、時期が来たら説明するといい、張曼玉の演出が決定したかどうかについては、唐李禮(スタンリー・トン)も張曼玉を新作《日記》に使いたいと考えていると話した。この映画も同様に南京大虐殺を題材にした作品だ。閻さんは来週にはキャスト発表が出来、どちらにしても月末にはクランクインすると話した。by 2007.3.14「明報」

エジンバラの「CINEMA CHINA 07」公式サイト→ココ
上映作品は《小城之春》《侠女》《独臂刀》《悲情城市》《喜宴(ウエディング・バンケット)》《菊豆》《黄土地(黄色い大地)》《花様年華》《英雄》などの中国、台湾、香港の映画を上映するようだ。ただしおバカ映画と香港アクションはなし。
それにしても南京映画、両方とも撮るのか・・・。


さてもう1つ南京を題材にした映画が撮影されるようだ。

香港の監督・嚴浩(イム・ホー)の南京大虐殺を題材にした映画《南京聖誕:1937》は昨日(13日)審査を通過した。今年は南京大虐殺70年で、この映画を含め、今年撮影・上映許可が降りた映画は、中国、アメリカ、イギリスなど全部で7本ある。
《南京聖誕》は嚴浩が7年の準備期間をかけており、その間脚本を何度も書き換え各部門に送り許可を取り、最終的に上海宣伝部と文化部など7つの部門の審査を通過した。この映画は1937年後、一群の外国人が南京で国際保護区を成立し、命の危険を冒して35万人の中国人を救った話しだ。参加する俳優たちについて嚴浩は「ブラッド・ピットトム・ハンクスニコール・キッドマン接触中、中国の俳優では劉徳華金城武、日本では北野武にオファーを出している」とした。投資額は2億元以上、1000万元で南京に「保護区」を建設し撮影、上海やアメリカでロケをする。by 2007.3.14「yule.sohu.com」

出演者は希望でしょう(特に西洋人)。