黒牛與白蛇

江青、田野 林福地:監督 
李翰祥:プランディレクター 1970年 國聯


村に武術を見せ金を稼ぐ2人連れがやってくる。男は体躯がよくまるで黒い牛のようで、妻は白く妖艶な蛇のようだとあだ名された。宿のない2人は、楊という家の空き屋に住まわせてもらうことになった。妻が妊娠し、子供も生まれ、平穏な生活が続いたある日、息子が行方不明になる。連れ去ったのは、山賊の一味だが、妻の美しさに眼のくらんだ男が仕組んだことだった・・・。


解説によると、日本の武士道の影響ありとか?(どこに武士道の影響があるのか分からない)当時いまひとつヒットしなかったらしい。物語がどう運んでいくの分からず不安になる(笑)。黒牛と白蛇の夫婦が迫害される話しなのかと思えば、そうではなく、楊家の人は1人を除いてみないい人ばかり。その1人の悪い男が白蛇を手に入れられなかった腹いせに息子誘拐を企てるのだが、ずいぶん前置きの長い腹いせだった。最後には山賊の砦に全員で攻め入るのだが、その間、黒牛は泥だらけに成りながら、ずうっと山賊の首謀者と戦っている。画面が何回入れ替わっても、まだ戦っていて、最後にはもういい加減にしたらと、ほとんどの観客が思ったようだ(笑)。最後もいまひとつカタルシスのない終わり方だった。
何故だか分からないが、この黒牛役のでかい男をみていたら、ロメールの《獅子座》の主人公を思い出してしまった(ホントに関係ないんだけど)。
2007.4.6@香港国際電影節(「李翰祥電影回顧」香港電影資料館)


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この上映の時、客はかなり少なかったが、真ん中のいい席にはほとんど誰も座っておらず、両端と後ろばかりに集中して人が座っていて、絶対にあり得ない席割り。つまり最初に入力した(けど発券してない、送ってない、じゃあこのチケットはどこに行ったんだろう)席を外して、残った席を送りつけてきたから、こんな席割りになったに違いない。