舉自塵土

甘小二:監督


湖南省の田舎が舞台。キリスト教徒の一家の話し。夫は肺を病んで入院、娘は快活、妻は夫に代わり働くが一家は貧しい。村の教会では結婚式があり、鼓笛隊はウエディングマーチの練習をしており、夫の看病の合間に妻も練習に参加している。一家は娘の学費も夫の病院代もままならず、娘は退学、夫は病院を出ることになる。


カメラもあまり動かず淡々と話しは進んでゆく。監督本人もクリスチャンで、結婚式の様子も葬式の様子も映画のとおりだと話していた。客席に湖南出身、さらにロケ場所からあまり遠くない場所の出身者がおり、とてもリアルだと話していた。
中国大陸ではキリスト教信仰は許されてるが、許されているキリスト教バチカンとは切り離された状態にある。映画に映し出されたものは、もしかして変形したキリスト教なんじゃないかと思った(教会の前で爆竹を鳴らしていたし)。
2007.4.7@香港国際電影節(Agnes b cinema)


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