C+偵探

《C+偵探》郭富城(アーロン・クォック)、廖啓智(リウ・カイチー)、成奎安(シン・フィオン)、黎耀祥(ライ・イウチョン)、劉兆銘(ラウ・シウメン)、黄徳斌(ケニー・ウォン) 
彭順(オキサイド・パン):監督


私立探偵の阿探(郭富城)のところへ肥龍(成奎安)がやってきて、「自分はある女に殺される。助けてくれ」といって1枚の写真を見せた。女を探すうちに、つぎつぎと事件が起こり人が死んでいく。自殺なのか他殺なのか。彼らを結ぶものは何なのか?


タイの華僑社会を舞台に物語は繰り広げられる。タイ語の音楽がとても面白く、不思議な雰囲気を醸し出す。特に始まってすぐの音楽は、歌謡曲のようでもあり、ラップもあり、とても変で面白いし、郭富城の登場の仕方からも、80年代の軽妙なドラマの開始かと思って、《探偵物語》を連想した。しかし途中からだんだんと彭順色が強くなって、最後はやっぱりパン・ブラザーズだった。


全体を茶系にし、コントラストを強くした画面の色がとても綺麗。勝手なイメージでは、タイは埃っぽい。トニー・ジャーの映画でも、画面が埃っぽく黄色味がかかっていたが、今回はさらにコントラストを強くして、錆び付いた雰囲気もあり。
全体まあまあ面白かったのだが、贅沢をいえば、郭富城にもう少し軽妙さが欲しい。郭富城、金像奨の時の変な髪型は、この映画のためだったのか。
2007.9.28@旺角百老匯  


■□07年に見た映画一覧□■