杜琪峰、不満たっぷり

一昨晩、劉天賜、鄧達智、文潔華が司会をつとめる香港電台1台の番組「講東講西」では、香港国際電影節のアートディレクター李焯桃をゲストに迎え、香港国際電影節と映画文化について討論をした。中でも近年映画祭が商業化し、たとえば今年の古天樂(ルイス・クー)主演《一個好爸爸》のようにスターが主演する映画を映画祭で上映していると指摘した。李焯桃は、古天樂はこれまで杜琪峰(ジョニー・トー)映画にも多く出演、映画祭のコンペティションにも参加していると話した。またリスナーは、映画が旅行業の発展をも促進すると話し、杜琪峰の《放・逐》などマカオにロケしたものを例にあげた。その後、香港映画の製作の質と観客が映画を見る目的について話しが及んだ。


この日の話題は一貫して映画産業についてで、監督の杜琪峰もラジオを聞いていた。彼は司会者たちが映画産業についてあまり詳しくないと感じ、少々を意見を言おうと香港電台に電話をした。電話が通じ彼は杜琪峰だと名乗ったが、電話はスタジオには繋いでくれなかった。その間他のリスナーの電話はスタジオに繋がれていた。杜琪峰はだんだんと機嫌が悪くなった。
杜琪峰は昨日電話インタビューを受け、「電話に出たものは非常に丁寧にスタジオにつなぐのを断って来た。僕は意見を言おうと思っていたのに、どうして繋いでくれないんだ。ラジオは人々が意見を言う場所だろう。つまり嘘をついているということか。香港市民は騙されちゃいけない。公平だとか思ってはいけない。ラジオはみんなの代弁者じゃない。あらゆるものは粉飾されている」と不満げに話した。また彼はただ意見を言おうとしたにすぎないと強調した。(略)by 2008.3.22「頻果日報」

誰の電話でもスタジオに繋ぐわけではないと製作者は言っている。まあ当たり前だと思うのだが。気軽にラジオ局に電話してしまうところもさすがだが、杜琪峰だからスタジオにつないでくれると思っているところが、さらに杜琪峰って感じだが、これを娯楽版の1面にする「頻果日報」もどうなの??