金城武カンヌの《赤壁》を欠席

金城武。第61回カンヌ映画祭は香港時間明後日の明け方に開幕する。呉宇森ジョン・ウー)監督、8000万米ドルの歴史大作《赤壁》もカンヌでプロモーションする。周瑜を演じる梁朝偉トニー・レオン)の出席はすでに決まっているが、もう1人の主役諸葛亮を演じる金城武は欠席を表明している。金城武とスタッフの関係はすでに歩み寄りできないところまで来ており、この映画のプロモーションについても9割は欠席するようだ。


金城武は昨年、梁朝偉が《赤壁》の諸葛亮役を辞退したため、この危機に脚本を見ず呉宇森のオファーを受け出演した。後に梁朝偉は周潤發(チョウ・ユンファ)が周瑜役を降りたため、義侠心で周瑜役を引き受けた。当初、監督と2人の主演男優の関係は良好だった。撮影中頃、金城武は脚本に対して不満が募り、つねに現場で監督と意見を戦わせていた。


このころ金城武は撮影現場ではつねに機嫌が悪く、近寄りがたかった。撮影が終わると呉宇森はインタビューのたびに梁朝偉の義理堅さを褒めた。また梁朝偉は《赤壁》のためにスケジュールを調整しただけでなく、この映画のプロモーションにも出来る限り都合を付けると話している。今週金曜日には劉嘉玲(カリーナ・ラウ)とフランスへ向かい、来週月曜(19日)カンヌ映画祭での《赤壁》のプロモーションに参加する。映画会社は金城武にも出席を依頼したが、彼は仕事を理由にカンヌ行きを拒否し、呉宇森の顔を立てることはなかった。この映画は撮影から完成まで少なからぬゴシップがあると指摘されている。金城武が脚本に不満で、監督の呉宇森と衝突しただけでなく、映画撮影が終わる前に契約満了を理由にロケ隊を離れ、日本へ赴き《Sweet Rain死神の精度》を撮影、その結果《赤壁》の船が燃える重要なシーンは吹き替えで撮影することになった。
撮影完了前に金城武がロケ隊を離れたことについて、呉宇森は大いに不満だった。映画撮影が終わり7月上映と決まり本来は主役たちがみな世界各地にプロモーションに出かけるところ、金城武はスケジュールの都合でこの映画の大部分のプロモーションに出席できないと一方的にスタッフに通知してきた。《赤壁》の製作者は「金城武はカンヌのプロモーションを欠席するだけでなく、この映画のプロモーションの9割も時間がなく参加できない。彼は忙しい人なので仕方ない」と話した。
金城武は新作《K-20 怪人二十面相・伝》を理由に、《赤壁》のプロモーションでカンヌへ行くことが出来ないと話したが、《K-20 怪人二十面相・伝》はすでに撮影が終わっているが、彼はカンヌ行きには応えておらず、呉宇森はこの件で嫌な思いをしているという。しかし呉宇森金城武は《赤壁》撮影中、つねに現場で脚本について論議していたのはすでに秘密ではなくなっている。
例えば、あるシーンで呉宇森金城武に甲冑を付けるように言ったが、金城武は軍師は甲冑を付けないと拒絶、2人はどちらも譲らず、最後に金城武がかたくなに拒否し監督は折れた。
赤壁》はカンヌで最初のプロモーションを行う。主役の梁朝偉林志玲(リン・チーリン)や趙薇(ヴィッキー・チャオ)ら主要なキャストが全員揃うが、金城武だけが出席を拒否している。この件に関し金城武の事務所・福隆は昨日、出来る限りスケジュールを合わせるようにすると話したが、中国、香港、日本、韓国のスケジュールは決まっておらず、台湾が7月8日に《赤壁》のプレミア開催予定だ。(略)by 2008.5.13「頻果日報」

撮影中、呉宇森と上手く行かなかったかどうかは不明だが、とにかく「金城武はカンヌには行かない」、「他の地のプロモーションもほとんど欠席」ということのようだ。
7月に四川でプレミアが行われる予定のようだが、そんな酔狂なことをやっている場合ではないだろう。
今日はずっと地震のニュースを見ていたが、被害が大きく言葉がない。学校も倒潰しているが県庁に当たる建物も倒潰し死者が出ており、政府の建物がこんなに脆弱だったとはと、悲痛な顔で語る県の偉いさんもテレビに写っていた。