散歩の成果

路地の中に。先日中環を散歩していたら、路地の奥になかなか趣味のいい陶器を置くギャラリー&ショップを見つけた。いつからそこにあったのか知らないが、いままでまったく気がつかなかった。表の通りに出していた看板にあった壺が日本の陶器を思わせるものだったので、気になって入ってみたのだ。
置かれている焼き物はざっくりとした形の温かい肌合いの陶器ばかり。小はぐい飲みから大は庭に置けそうなものまで。みなタイで作られたものだったが、日本の陶器のように見えたのには理由があった。これらの焼き物を作っている工房の主・Somluk Pantiboonは唐津の13代中里太郎右衛門のところで修行したという。なるほど。


素直で余分な飾りがなく気を衒わない造形が美しく、自然の素材から作った釉薬が静かな光を放っていて、使っていったらきっと味が出るだろうと思える器ばかり。香港に来てから忘れていた焼き物好きがむくむくと顔を覗かせてしまった。工房主の作品はとてもよろしいお値段なので、工房制作品の中からミルクピッチャーを購入。これを茶海にして烏龍茶を飲むこのごろ。お皿も欲しいな。


ちなみに、このギャラリーのあるあたりもいろいろな映画のロケ地。