鈕承澤（ニウ・チェンザー）、張鈞甯（チャン・チュンニン）
鈕承澤：監督
豆導（鈕承澤）は、政府から資金を貰って映画を撮ろうとする。それは偽ドキュメンタリー「mockumentary」。この映画そのものがその「mockumentary」になっているという仕掛け。
「mockumentary」ですっかり話しは盛り上がるが、主演俳優は辞退、政府の資金もやってこない。事務所は苦しくなる。資金調達にプレゼンするが興味を示してもらえない。上手く行かない時にはいろいろ上手くいかない。同居中の彼女ともぎくしゃくして、バーで知り合った女性とつい車で。それを週刊誌にはすっぱ抜かれ、さらに彼女の友人とも。これを素直に彼女に語ったことが決定的な別れへと・・・。映画も撮れず彼女とも別れ、事務所に寝泊まり。情けない40男・・・。
映画製作のもう1つの側面がかいま見られ興味深い。特に黒道との付き合いなど、十分ありそうで、ちょっと怖い。そして、いやー、監督という職業に限らず、いそうだこういう男。情けないけど、憎めない。妙に人の心をくすぐる。危ない危ない（笑）。張鈞甯《闘茶》より100倍いい。
2008.10.12@Palace Ifc（香港亞洲電影節）
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