呉楚帆、黄元申、任達華、張雷、何璧堅、施明、黄淑儀、狄波拉、孫泳恩
嚴浩・陳燭昭：脚本 嚴浩：監督 1977年
カラー 粤語 無字幕
実業家（呉楚帆）の家の前に赤ん坊が捨てられていた。実業家の娘は警察に通報する。赤ん坊と一緒に、手紙が入っており、「子供はあなたの家に差し上げます」と書いてあった。実業家は赤ん坊が可哀想だと自分の家に置いて面倒を見てやろうと考える。赤ん坊の側には手紙以外にベビー服も置かれていた。そのベビー服についている黒いボタンが見た事のない不思議な素材で出来ていた。警察がボタンの出所を探っていくと・・・・。
ただの赤ん坊の遺棄事件が殺人事件に変わって行く。警察とともに、視聴者も犯人とその動機を探っていく面白さ。警察は嘘の新聞広告を出し、ボタンの持ち主を探そうとする。そして情報を元に持ち主を尋ねていくと殺人事件が起こってしまう。今度は赤ん坊の母親をおびき出そうと、これまた警察はでっち上げの記事を新聞に書かせるが、またもこれが次の殺人を引き起こす原因になってしまう。
実業家を演じる呉楚帆は、1950年代粤語片の俳優で、背が高く見栄えがして、嫌みな役や悪役もこなしてきた人。自己中心的な老年実業家にぴっったり。赤ん坊の母を演じるのは謝霆鋒（ニコラス・ツェ）母の狄波拉。彼女が演技しているのを初めて見た。
2009.2.14＠香港電影資料館「蛍幕新潮 ─許鞍華+嚴浩的電視影片」
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