陳可辛《獨臂刀》リメイクは金城武+甄子丹

《獨臂刀》(1967年)陳可辛(ピーター・チャン)と陳徳森(テディ・チャン)が合作した《十月圍城》は香港電影金像奨で多くの賞を受賞した。しかし祝賀会で大げんかしたとも伝えられ、その後2人はともに《獨臂刀》を題材にした映画を撮るという。陳可辛の作品はすでに8月クランクインが決まっており、主演は甄子丹(ドニー・イェン)と金城武で、甄子丹は破格にも最後は金城武によって改心する殺人王を演じる。


陳可辛と、《十月圍城》でパートナーを組んだ陳徳森は、ともに張徹(チャン・ツェー)の名作《獨臂刀》のリメイクを考えていたが、この映画の版権は天映公司が取得しており、天映はいち早く陳徳森とリメイクを2作品撮影すると発表していた。従って陳可辛が《獨臂刀》のリメイクに意欲をみせても、このタイトルを使用することはできず、ただ物語のコンセプトを借り、まったく新しい血生臭い古装武侠片を撮ることしかできないことになる。劇中の主役2人は、すでに甄子丹と金城武に決まっている。2人は初共演、今回もアクションシーンは多くなるようだ。


甄子丹はこのところ撮影した映画では民衆の英雄か古代の豪傑といった正義の人物を演じている。しかし今回はそのイメージを大きく変更し、容赦なく人を殺す殺人王で、悪事の限りを尽くし、人生の大半をお尋ね者としてすごした人物を演じる。逃亡中に金城武と心を通じ合い、後に感化され正義の道へ戻っていく。甄子丹は、これまで演じたことのないこの役は大きなチャレンジだと話している。
金城武は正義の人物で、陳可辛は彼以外にはいないと再びオファーとなった。(略)2010.6.30「蘋果日報