葛優、英皇と5年で3本の契約

葛優(左)と楊受成。英皇のオーナー楊受成(アルバート・ヨン)は12月1日、大陸の影帝級スター葛優(グォ・ヨウ)とハッピーバレーで《英皇・葛優共創影檀新紀元》記者会見に出席し、契約式を行った。楊受成は「優」の字が書かれた額を葛優に贈り、葛優は今後5年間で3つの大作を撮影、総投資額は5億人民元になると発表した。さらに楊受成は、葛優は中国・香港・台湾で一番の俳優だと絶賛した。葛優はまた、謝霆鋒(ニコラス・ツェ)と共演したいと話した。
式典後、葛優はインタビューを受け、契約金については満足していると話し、自由な仕事環境を与えてくれた楊オーナーに感謝しており、現在まだ脚本を処理している段階で、映画の題材は決まっていないと話した。また自身が監督をするつもりはないかと聞かれ、今は考えていないが、実は10年ほど前にすでに監督をオファーした人がいると話し、「ずっと俳優をやっていると、監督はとても面倒くさいものだと思う」と笑った。
葛優はもし機会があれば、謝霆鋒と共演したいとも話した。また香港の芸能人の普通話については「イベントの前に英皇の男性芸能人と話しをしたが、北京からやってきた人に分するのは難しい。発音の違いは大きい。香港人が北京にやってきたというならいいだろう」と話した。
英皇のオーナー楊受成は葛優の契約金について質問され、金額は言えないとし、葛優は中国・香港・台湾でも一流の俳優で、昨年クリスマスには彼1人で15億元を稼いでいる。葛優とは長年の友人だが、彼と契約できたことは大変に得難いことだと話した。また楊受成は今回、葛優にかなりの自由を与えており、すべてのプランは葛優が責任を持つことになっている。5年で3本は心配ではあるが、「古装か現代劇かも彼が自分で決めて撮影する。大陸の好みは彼らがよく知っている。例えば《非誠勿擾2》の笑い話も僕には分からない」と笑った。
葛優の他に、楊受成は何人かと話し合いの最中だとも語った。姜文(ジアン・ウェン)はすでに決まったパートナーがおり、馮小剛(フォン・シャオガン)の映画には英皇も加わっており、陳凱歌(チャン・カイコー)の大作では一緒に仕事をすることになるだろう。女優については、今のところは計画はないという。「大陸は男優が主流、大陸の女優でできる人はいない。香港と同じで劉徳華アンディ・ラウ)、梁朝偉トニー・レオン)、謝霆鋒。女優で映画1本を撮れる人はない」と話した。(略)
2011.12.2「文匯報」

葛優の映画は大陸では常にヒットだが、香港では人気がない。この2つが融合することはあるのだろうか・・・。大陸も稼げる監督、俳優はやはり限られている。そして香港より多くの俳優や女優や監督がいるはずだから、その限られた何人かが興行収入のほとんどを手中にしているという、とんでもない寡占状態のはず。人気俳優、監督の囲い込みは必死だ。(葛優も優秀人才入境計劃で香港永久居民を手に入れているらしいので、彼が主役で英皇投資なら立派な香港映画だw)
他のサイトによると、葛優と英皇の契約は「5年で3本を撮る」というだけの契約で、葛優はこれまでどおり華誼や馮小剛と映画を撮ることは可能。ただし今後、スケジュール調整が面倒になる。また今回、葛優が英皇と契約する気になったのは、制作における自由度ではないか、と言っている。今後の馮小剛と葛優の関係も興味深い。