周星馳、次は《美人魚》

周星馳。周星馳チャウ・シンチー)は先日、《除魔傳奇(西遊記)》の撮影を終えた後、来年4月にはサイエンスフィクション3Dラブストーリーの大作《美人魚》の撮影を開始する計画だ。劇中、主役の人魚には、若く美しい新人を募集する予定。美人魚は《Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides(パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉)》に登場する人魚を下敷きにしたもので、今回周星馳は海中のラブストーリー撮影という困難に挑戦する。
周星馳プロデュース兼監督《除魔傳奇》は横店での撮影を終え、映画はポストプロダクションの段階に入っている。映画には多くのCGを使用しており、ポストプロダクションには1年が必要で、映画は来年のクリスマス時期上映予定だ。
CGを用いた映画には制作上克服しなければならないことが多いが、周星馳はCG映画に多いに興味を持っているようだ。本来次の映画は、準備にすでに数年を費やしている《太極》であったが、満足いく脚本ができず、周星馳はこの作品を先送りして先に3Dサイエンスフィクション映画《美人魚》を撮影することにした。
このところ周星馳は演技への興味は少なくなり、監督に専念したいと考えている。今年3月の《除魔傳奇》クランクイン時、出資者は周星馳に映画出演を要求したが、最終的にはやはり参加せず、文章、黄渤、舒淇らが出演することになった。来年4月クランクインの《美人魚》で周星馳は監督するだけで、16歳から25歳の若く美しく清楚な女性を公募し、主役の美人魚を演じさせようと考えている。
物語はある船が海上で災難に遭い、善良な人魚が船を救い、その後、船の乗る若者が人魚に恋をするという人と人魚のラブストーリー。物語のほとんどは海上のシーンで、周星馳は海のCGを美しく完璧なものにするため、現在外国のCG会社を物色中。総制作費は1億香港ドルを超えるものとなり、中国大陸の中影と周星馳の会社が出資する。
周星馳は《Pirates of the Caribbean:On Stranger Tides》を鑑賞後、劇中アストリッド・ベルジュ=フリスベが演じた人魚が多いに気にいったようで、新作の人魚のスタイルはこの作品を下敷きにしたものとなり、さらに新しいコンセプトを加え人魚を作り出すようだ。
2011.12.5「蘋果日報

《除魔傳奇》は来年クリスマス時期公開、次回作も決まっているようで、ようやく周星馳が動き出した感じ。