時代広場UA、今月で閉館

時代UA戲院。銅鑼灣波斯富街の個人商店が高い賃貸料にさんざんな目に遭っているのは、大陸人のおどろくべき消費能力のおかげといっていい。さらに時代広場の映画館UAも有名店に侵略され、今月末で18年の営業を終える。そしてこの場所は、月2000万香港ドルという高値でインターナショナルブランドLouis Vuittonにリースされ、大陸個人旅行客のショッピングスポットに成り代わる。


銅鑼灣時代広場の路面と2階に位置する時代UA戲院の営業は今月31日で終わる。18年前時代広場が出来た時から時代UA戲院はこの地区の繁栄を見てきた。人の流れが増え、大陸からの個人旅行客が争ってショッピングにお金を使い、枯渇することにない潤沢な大陸の資金に支えられ、店舗賃貸料はうなぎ登り。時代UA戲院は今年頭の賃貸契約満期後には契約継続なしとの通知を受け、しばし営業を停止、ほどなくして12、13階へ移動し営業という可能性もある。
時代UA戲院の毎年の売り上げは約4000万香港ドルで、毎月の賃貸料は110万香港ドル程度。それにくらべフランスのブランドLVは月2000万香港ドルで入居する。両者の違いは明確。映画館にとっては高額だが、大陸の金を得て元気な有名店からすればけして高い金額ではない。LV広東道店を例にとれば、昨年12月の稼ぎ時には売り上げが2億香港ドルに達したという。革のバッグが6000から30万香港ドルで、1人平均2万香港ドルほどの買い物をするとし、毎日400人が来店と計算すると、1日の売り上げ800万香港ドルになる。月2億香港ドルの売り上げなら賃料もたいしたことはない。毎日各店舗に人が並んでいるようなブランド店では賃貸料を払うのも難しくはない。
2012.1.19「蘋果日報

追記:UA時代広場、やはり時代広場12ー13階への移動は決まっているようだ。費用は5億香港ドル、工期は1年から1年半。新しい映画館は5スクリーン。うち1つは比較大きなものになり、総席数は現在のUA時代広場とほぼ同じに成る模様。