周潤發・黄暁明で《大上海》撮影か

新旧許文強。周潤發(チョウ・ユンファ)は80年代に出演したTVBドラマ《上海灘》により東南アジア全域で人気を博した。06年にはこの名作ドラマを大陸でリメイク、黄暁明(ホアン・シャオミン)が許文強を演じ、彼は大陸で突然人気となった。最近になり王晶(ウォン・ジン/バリー・ウォン)は黒社会の仇や情の物語《大上海》を準備しており、劇中新旧許文強を登場させようとしている。2人は上海フランス租界の人物を演じるという。
周潤發は、先月中頃から大陸の趙林山監督《銅雀台》を北京で撮影していたが、最近になり香港へ戻り休んでいる。4月には上海へ赴き劉偉強(アンドリュー・ラウ)プロデュース、王晶監督の映画《大上海》を撮影する。出演者は周潤發以外に黄暁明と舒淇(シュウ・ケイ)が予定されている。この映画は上海フランス租界時代を背景に、上海の黒社会家族の恩情や仇を描くもので、2人の二枚目が両家族の主を演じ、家族の利益のため智恵と力を争うという物語だ。
王晶と周潤發のコンビは89年《賭神》で仕事をして以来、23年ぶりとなる。王晶はこれまで再び周潤發と組むに相応しい題材を捜しており、ついには《大上海》の脚本が周潤發を引きつけ出演の承諾をとりつけることになった。この映画の準備のため王晶は、資料集めと脚本作りに多くの時間をさき、まず周潤發にオファーしたあと、相手役やその他の重要な役どころの人選を行ったという。彼は大陸版「許文強」の黄暁明と周潤發を共演させるのは多いに意味のあることだと考えている。さらに2人は初共演でそれぞれ上海大時代の注目の人物を演じるのは、観客にとっても新鮮な感覚だろうと思っている。
周潤發は昨日(1月19日)、撮影仲間と尖沙咀の茶餐廳にいる時、記者が王晶の新作オファーについて確認を取ると、「知っているの?いま話し合っているところで、脚本が魅力的だよ」と笑って答え、新旧許文強共演については「黄暁明はいいんじゃない。僕たちは劇中、親子じゃないよ。相手役だからね」と話した。
王晶は昨日、この映画を準備していることは認め、「いま準備中。新旧許文強の共演で撮りたいと思っている。しかし《上海灘》のリメイクではない。詳しいことはもう少し内容が固まってから話すよ」と語った。(略)
2012.1.20「蘋果日報