《特殊身份》西貢で撮影中

鮑姐とドニー。甄子丹(ドニー・イェン)主演、霍耀良(クラレンス・フォ)監督の映画《特殊身份》は、撮影開始時に趙文卓(チウ・マンチク)の交代劇があり撮影が一時延期された。しかし少し前に深圳での撮影を終えて、現在は香港で撮影を続けている。
クルーは先日、西貢で撮影。江湖の人物に扮した甄子丹は両腕と首に精緻な刺青を入れており、刺青を書くのに毎回4時間かかるという。この日甄子丹の撮影は影后・鮑起静(パウ・ヘイチェン)とのシーン。劇中、鮑起静は甄子丹の母親を演じており、喧嘩をして怪我をした甄子丹に薬をぬってやりマッサージをし、甄子丹はやりきれないといった表情をみせ、影后・鮑起静の演技とけして遜色のないものだった。
甄子丹と鮑起静は撮影の時以外も一緒に写真を撮るなど笑顔が絶えなかった。映画は当初、ゴシップもあったが、甄子丹はそれには触れず、「僕がいまやっているすべては映画のため」と話した。
また、本来映画は廟街でロケする予定であったが、そのシーンでは甄子丹と盧惠光が素手で戦い、さらに麻雀館をめちゃくちゃにするというものだった。それゆえ最終的には場所が借りられず、しかたなく深圳にセットを組んで撮影した。
2012.5.1「東方日報」

ヤクザが出てくる現代の香港映画もなんだか久しぶりな気がするのは、合作映画が多くなったせいか。廟街で撮影していたら、遭遇できたかも??