海南鶏飯(ライス・ラプソディー)

張艾嘉(シルビア・チャン)、甄文達(マーティン・ヤン)、Alvin Ching、Craing Toh、Tan Lepham、Melanie Laurent 畢國智(ケネス・ビー):監督


珍(張艾嘉)は、シンガポールで一番美味しいと評判の「海南鶏飯」を出す店「珍記」を女手一つで切り盛り、3人の男の子を育てている。隣には「海南鴨飯」を作る金水(甄文達)の店があり、金水は密かに珍を思っていて、何かと世話を焼こうとする。珍の3人の息子のうち、上の2人は同性愛者で、母と折り合いが悪くなって家を出ている。最後に残った末の息子(Tan Lepham)だけは、女性に興味を持ってくれないかと望んでいる。金水と珍は一計を案じて、フランスからやってきた留学生の女の子を下宿させることにした・・。


珍の作る「海南鶏飯」と金水の作る「海南鴨飯」を伝統と革新に見立て、伝統的な考えの母が革新的な子供を受け入れていく様を描く。
舞台がシンガポールというのが目新さもあり、なかなか面白かった。息子3人はそれぞれ映画出演は初めてらしいが、最も印象に残ったのは、一番出番の多かった三男。何を考えているんだか、よく分からないという思春期の男の子の風情がリアルだった。
この映画、出資が英皇(EEG)なので香港映画だが、舞台はシンガポールで、言葉は英語と北京語のミックス。出演者の中で名が通っているのは、張艾嘉と本来は料理番組で活躍する甄文達の2人、MaggieQがゲスト出演するぐらい。7時台の回、入りはよかった。
2005.1.22@百老匯電影中心


■□05年に見た映画の一覧□■