星皓（フィルモコ）電影公司は昨日、6人の映画賞受賞俳優たちが1人の新人女優をサポートして撮る映画《阿嫂》で、面白い試みをした。旺角、銅鑼湾、尖沙咀の3地域で女優募集をしたのだ。映画会社は150名の女優探し隊を雇い、新人女優発掘を行った。1人30人の女優候補を探しだし、1日で4500人のスター候補者が出来上がった。
星皓電影公司が3月から撮影を始める映画《阿嫂》は、梁家輝（レオン・カーファイ）、劉[火華]（リュウ・イエ）、任達華（サイモン・ヤム）、黄秋生（アンソニー・ウォン）、秦漢（チン・ハン）、曾志偉（エリック・ツァン）の6人の映画賞受賞俳優が出演する。劇中「阿嫂」を演じるヒロインは、相応しい人物がまだ見つかっていない。そこで昨日、映画会社は新人女優探し隊を繰り出し、旺角、銅鑼湾、尖沙咀でそれぞれ、「主演女優」探しを行った。この150人の女優探し隊は、そろいの赤い服を着て、１人30人ずつ新人を捜し出させば仕事は終わりだった。1日にして星皓は4500人の新人を探しだし、その中からさらに最も相応しい人物を選ぶことになる。
・優しげで目の大きな子を
この映画のプロデューサー鄭丹瑞（チャン・ダンソイ）と監督・黄精甫（ウォン・チェンポウ）は、昨日そろって旺角・百老匯戲院に現れた。鄭丹瑞は「日本の原宿の街頭でタレントを捜すのを参考にした。日本のタレント探しでは、そろいの服を着て、原宿の街頭にブースを作って新人探しをする。それはいい方法だと思って、香港でもこの方法で探すことにした」。
「僕らは今日、旺角で探し、150人のスタッフが3つに別れ、旺角、銅鑼湾、尖沙咀で探している。狙いは16歳から20歳の女性で、身長は163cm前後、広東語が流暢な少女。容姿は優しそうで可愛く目の大きな子。前にモデル事務所で資料を見たが、新人は少なく、相応しい人物はいなかった」と話した。
・スター探しに力を
今回のこのスター探しでは、最後に選ばれた少女を見つけたスター探し隊員は1万香港ドルの賞金がもらえる。鄭丹瑞は「もしスター探しで発掘された少女が主演女優にならなくても、星皓と契約すれば、そのスターを捜し出した隊員には1000ドルが与えられる」と話した。また昨日の隊員には300ドルの日当が払われた。
昨日見たところ、3地域のうち、旺角の少女が比較的イメージに近い。中でも旺角の花と呼ばれている陳さんは、優しそうなだけでなく、カメラ前での演技もなかなよかった。実は彼女、以前に《大無謂》のカメラテストを受けていた。現在15歳で中学3年の陳さんは「演技は出来きます。すでに劇団で芝居に出たことがありますから。以前《大無謂》のカメラテストを受けましたが、最終的に別の人になりました」と話した。
・網を拡げて
現在22歳のEmilyはすでに応募年齢は越えているが、隊員は彼女にも登録するように勧めた。彼女はインタビュー時に「16歳から20歳の女性を捜していて、私は年齢を超えているのですが、もしカメラテストにというなら、興味があります」と話した。
3か所でのスター探しは、昨日繁華街で大がかりに網を拡げて行われ、実は芸能界に興味のある女子はだれでも登録が可能だった。しかし記者が見たところ、目標となる少女たちはみなあまり関心を示さず、ほとんどは電話番号も書かない状態だった。また中でも中学2年生の14歳の女子は梁家輝が誰かも分かず、黄秋生についてもはっきりしない様子だった。（略）by 2005.1.23「蘋果日報」
原宿でそんな事してましたっけ？ かなり大がかりだったが、香港の女子中学生たち、意外にみなしっかりしているようで、いったい何が行われるのか分からず、電話番号は言わない、言ってもウソの電話だったりしたそうだ。さらにただの宣伝ではないかと、主催者に聞く新聞まであり。実際、あまりうまく運ばなかったようだ。日本だったら女子が飛びつきそうなのに（笑）。事前に宣伝するなどして根回ししておけばよかったのに。せっかくの新しい試みも徒労に終わりそうな予感が。続報はid:hkcl:20050130に。
